診療科目巻き爪 SPECIALTY

VHO巻き爪矯正法

■ 巻き爪治療について

当院では、巻き爪、陥入爪に対する根治手術およびワイヤー矯正を行っております。
また、膿んで腫れている症例や手術・矯正後のトラブルケース、再発例にも対処しております。特に、糖尿病の方は、巻き爪に伴う炎症が足全体の蜂窩織炎につながり切断といった手術につながりかねません。また、巻き爪、陥入爪といった爪の変形は爪白癬(爪水虫)を伴うことも多く、足のむくみなどの原因にもなります。こうした場合、肝機能のチェックをしたうえで、抗真菌剤の内服や外用などと並行した早めの処置が重要です。
当院は、総合診療としての立場から、巻き爪治療のみならず、こうした関連疾患にも対処していきます。

VHOワイヤー矯正方法は、ドイツの治療法です。3本のワイヤーを使用します。
巻き爪の両端に、爪の湾曲に合わせて手作りしたワイヤーのフックをひっかけて、中央のワイヤーを巻き上げて固定します。施術中に、麻酔は使用しません。痛くないからです。治療期間は数ヶ月~1年間で、巻き込んだ爪が徐々に伸ばされていきます。その間、1~2ヶ月毎にワイヤーを交換していきます。ワイヤーの弾力が弱くなっていくためです。
巻き爪による痛みを感じていた方は、ワイヤーをかけた直後から、痛みを感じなくなることが多いようです。一度、矯正された爪は約一年半から2年間その形を保ちます。また治療期間中の日常生活には制限がありません。入浴やスポーツも可能です。
この巻き爪治療法は、出血や痛みもなく、行動制限もなく、さらに手術よりも自然な形に矯正できます。
この治療法は保険外診療(自費)となります。
料金は指1本につき初回9,980円、2回目以降7,980円となります。
この巻き爪治療法は、ドイツのフスウントシューインスティテュート(FSI)より正式に認定されライセンスを取得した者のみが施術することができます。

■ 巻き爪の原因について
  1. 深爪
    深爪により爪の周囲の肉が爪の先端部分を横や前から圧迫します。この圧迫に耐えられずに、爪は湾曲して巻き爪となっていきます。
  2. 靴による圧迫
    先端の細い靴は、靴によって爪の両脇が圧迫され、爪の硬さが耐えられずに巻き爪になりやすい。
  3. 白癬菌感染(水虫)
    感染により周囲の肉が炎症をおこしてむくみ爪を圧迫します。また爪水虫は爪の弾力性を損ない変形しやすくなり、巻き爪をおこしやすくなります。
  4. 外傷(つま先の強打)
    重い物を落としたり、ぶつけたりすると周囲の肉が炎症やむくみをおこし、爪を圧迫して、巻き爪となっていきます。
  5. 遺伝、体質

巻き爪の予防

深爪をせず、爪の角を残して四角く爪を切ってください。また、窮屈な靴や大きすぎる靴を避けましょう。
大きすぎる靴も、歩いているときに足が靴の前の方にぶつかり巻き爪の原因となります。そして、感染予防として日々足を清潔に保ち、保湿など手入れすることが大切です。

巻き爪

真中のワイヤーを巻き上げて巻き爪の両端にかけたフックワイヤーを引き上げていきます。
VHO巻き爪ワイヤー矯正と同時に、爪白産癬(爪水虫)に対して抗真菌剤の内服も行い、健康な爪が生えてきました。

巻き爪