コラム COLUMN
下肢静脈瘤と皮膚病変について
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2022.07.21
こんにちは。梅雨の時期もあっという間に終わり、暑い夏がやってきましたね。
コロナウイルスの関係で下肢静脈瘤の患者様も受診をお控えになっていた方も多いと思われます。最近になって、足を出す機会も増えてきたのか、診察希望の方も増えてきております。今回のテーマは、公開講座でもお話させていただいている下肢静脈瘤と皮膚病変についてです。
当院では、下肢静脈瘤だけでなく、足のむくみや痛み、皮膚の異常など色々な足のトラブルを抱えた方が受診されます。
そこで、まず診察の際に傷や皮膚炎がないかに注目していますが、なぜなら下肢静脈瘤と皮膚炎は大きな関係があります。皮膚炎で受診される多くの方は、まさが原因が下肢静脈瘤にあるとは思わずに受診されます。
しかし、エコーをやってみると、、明らかに弁不全を認め下肢静脈瘤がある方が多いです。もちろん全然関係のない湿疹の方もいらっしゃいますが、下のような皮膚炎の方は、下肢静脈瘤に関連している場合が多いです。
当院でも、何人もの方が皮膚炎で困っていたけど中々治らなくて悩んでいたという方がいらっしゃいました。
皆さんエコー検査を行い、静脈瘤の原因を発見し、レーザー治療や圧迫療法を行う事によって、皮膚炎や潰瘍性病変が改善しました。
ずっと悩まれていた原因がまさか静脈瘤だったとは。とびっくりされています。下肢静脈瘤は悪化すると、鬱滞性皮膚炎を引き起こします。
鬱滞性皮膚炎は、皮膚を硬化させたり、湿疹を引き起こしたり、小さな傷からばい菌が入って蜂窩織炎や潰瘍を作ってしまう事もあります。
下肢静脈瘤は基本的には良性の疾患ですが、悪化しないように気をつけなければいけません。治療法としては、下肢静脈瘤の治療を行う必要があります。皮膚の治療はその後続けていくことになります。
まずは、これってもしかして?と気になってる方はお気軽に受診してみてください。下肢静脈瘤は診察できる医師が限られておりますので、まずは電話でご予約をとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
また月に1回公開講座でも詳しくお話ししておりますので、気になる方はそちらも併せてご参加ください。お待ちしております。