コラム COLUMN

フットケア学会に参加しました

2019.04.26

2月に名古屋で行われたフットケア学会に参加してきました。
フットケア学会はその名の通り、フット→2・10とのことで、毎年2月10日前後に行われています。覚えやすいのに、来年からは別の学会と統合され時期は変わるそうですが。

フットケアとは、どのようなものか?
フットケアは足にまつわる処置について、マッサージやエステなどではなく医療を含めたケアになります。フットケアを病院単位でチーム医療にすることで、患者様のQOLや医療の向上、効率化を目標にしています。当院でも今後フットケアにも力を入れていこうと考えています。

私は、数年前にフットケア学会の講習会に行き、フットケアの大切さを学びました。
糖尿病や透析の方、下肢静脈瘤や血管病変の方は皮膚の潰瘍も出来やすく、その処置も自宅で自分で行うのは困難な事が多いです。そのような治療、処置ももちろん巻爪や、白癬(水虫)、潰瘍、皮膚炎など、日常生活に関わるちょっとした処置ですが、どこに相談に行けばいいのか悩んでいる方も多いそうです。

学会では、炭酸浴の足浴のコーナーがありました。炭酸浴に足を入れることで、血流、循環をよくするというデータもあります。
炭酸には、血管を拡張して血流を良くするという作用があります。炭酸泉は日本では少ないそうですが、海外では、イタリアやドイツでは天然の炭酸泉を使った治療法が行われているそうです。
潰瘍のある方でも、炭酸浴を続けることによって、潰瘍がよくなったとの報告もあります。
劇的な効果はないかもしれませんが、続けることで副作用もないことがメリットかと思われます。まだ、あまり普及していない機械だそうで、当院にもありませんが今後注目していこうと考えています。炭酸入浴剤での代用もあるそうです。

私たちは下肢静脈瘤の治療をする上で必ず足をチェックします。その際に、色々な病気を発見し、一緒に治療することも心がけています。
また、医師には相談しづらいことも、当院ではフットケアを専門に行う看護師もいるので、爪切りだけでも、かかとの角質の処置の方法だけでも、こんなことで病院に行ってもいいのかな?ということでも受診してご相談していただければお役にたてると思います。

何か足の事でお困りの事があればお気軽に受診してください。